井上織衣/Orié INOUÉ Solo exhibition
'宇宙の塵/POUSSIÈRE STELLAIRE’
2018年10/8(月・祝)〜10/13(土)

@メゾンダール・ギンザ
アーティスト・トーク:10/8(月)17:00〜
104-0061 東京都中央区銀座7-15-8-6F 開廊時間:13:00〜19:00 (最終日18:00まで)

この度、メゾンダール・ギンザでは、フランス在住の若手女性アーティスト、Orié INOUÉ(井上織衣)個展、
「宇宙の塵/POUSSIÈRE STELLAIRE」を開催致します。
新境地を見せる、ドローイング、オブジェ、約20点での展開です。
ご本人も久しぶりに帰国され、在廊予定です。ぜひこの機会をお見逃しなく、お立ち寄りくださいませ。

*9/28,29,30は、神戸アートマルシェ2018にも出展!

Orié INOUÉ:2008年に女子美術大学大学院美術研究科を修了後、同大学の助成を受け、2012年より1年間、
パリの Cité internationale des arts にてアーティスト・イン・レジデンス。ビデオインスタレーションやサウンドインスタレーションを発表。
次第に植物要素にとりわけ関心を抱き、2017年頃より種子などによるコンテンポラリードローイングを始める。

'Spire #3, Spire #4' (diptyque)/2018/ Fusain, crayon de couleur, graines, vernis sur papier/ (二部作)/紙に木炭、色鉛筆、種子、ニス/345 x 345 mm.SOLD!

井上織衣/Orié INOUÉ 公式サイト
http://www.orieinoue.com/


「私は、自然のマテリアルを一番頻繁に用います。とるにたらない、けれども興味を注ぐに値するもの、例えば種など。
ささやかで繊細で、それでいて命の源とし ての可能性を持ち、この世界が永遠であることのシンボルともなりうるのです。
そして、擬態する動物、だまし絵、パレイドリア 、あるいは錯覚。他者の中にこれらを呼び起こすようなイリュージョンを創る中、
私は『見えないもの』を形にし、現実についてより深く考えてもらえるよう、目に映り感 じ取れるようにしました。」と、井上織衣は語る。
存在と物質の消えゆく言葉の調和。生命のつぶやきはほとんど無音です。近年の天候変動や新たなテクノロジーから生じる、
心の安静を乱すような騒音などによって、いわば聴覚障害に陥っているような私たちに、井上の作品は、私たちが予期しない、
もはや期待すらしていない、理想の象徴的な展望について目を開かせてくれます。
さらに、井上は語ります。
「想像力のプリズムを通して、世界の多様な面に意味を持たせることにより、私たちが、自身の内なる宇宙へと導く原始的な認識を取り戻し、
自然にそして生命に再びつながりを得ることを願っています。」



主な活動歴

個展
2018 「GERMS」Galerie Gratadou-Intuiti(パリ, フランス)
2017 「WUNDERKAMMER」Micheko Galerie(ミュンヘン, ドイツ)
「四辺のざわめき」Galerie Gratadou-Intuiti(パリ, フランス)
2016 「現象」Earth+Gallery(東京)
2008 「いき」Sakura Gallery(東京)


グループ展
2018 「DDESSIN」Galerie Gratadou-Intuiti, Atelier Richelieu(パリ, フランス)
「CABINET DA-END 08」Galerie Da-End(パリ, フランス)
「GROUP EXHIBITION」La Cachotterie(カシャン, フランス)
2017 「JARDINS SYNTHÉTIQUES」キュレーション : Pierric Blum, サン レイモン博物館(トゥールーズ, フランス)
「GROUP EXHIBITION」Galerie Gratadou-Intuiti, Galerie Convergences(パリ, フランス)
「YIA ART FAIR」Galerie Gratadou-Intuiti, Basel Art Center(バーゼル, スイス)
「YIA ART FAIR」Galerie Gratadou-Intuiti, Square Brussels Meeting Centre(ブリュッセル, ベルギー)
「GROUP EXHIBITION」Galerie Gratadou-Intuiti(パリ, フランス)
「DDESSIN」Galerie Gratadou-Intuiti, Atelier Richelieu(パリ, フランス)
2016 「ART'NIMAL」Cité Nature(アラス, フランス)
「THE SCENT OF CURIOSITY」Illuminum Gallery(ロンドン, イギリス)
2015 「GROUP EXHIBITION #1」Galerie Intuiti(ブリュッセル, ベルギー)
2014 「GROUP EXHIBITION」Galerie Usagi(パリ, フランス)
「ニュー・フロリダ」Galerie Métanoïa(パリ, フランス)
2013 「一粒の米」Galerie Métanoïa(パリ, フランス)
「アニメーションの世界」女子美術大学美術館(神奈川)
「生物界の反響 #1」Galerie Mlle Lang(パリ, フランス)
「CABINET DA-END 03」Galerie Da-End(パリ, フランス)
「まばたき」Galerie Mlle Lang(パリ, フランス)
2012 「CUTLOG」Galerie Intuiti, Bourse de Commerce de Paris(パリ, フランス)
「ART O'CLOCK PARIS」Earth+Gallery, Centre des nouvelles industries et technologies(パリ, フランス)
2011 「ALMANAC 10 : DEPOSITORS MEETING 9」Art & River Bank(東京)
2009 「GROUP EXHIBITION」サロン・ド・ヴァンホー(岡山)
「デザインの価値観」YCC Yokohama Creative Center(神奈川)
2007 「PRINCIPLE」女子美術大学美術館(神奈川)
「人間同好会 5/66億人展」埼玉県立近代美術館(埼玉)
「体 〜 空」ギャラリーKingyo(東京)
2006 「大地の芸術祭」越後妻有交流館キナーレ(新潟)


主な掲載パブリシティは、こちら。
http://orieinoue.com/pdf/inoue_orie_press.pdf

-L'oeil magazine,Paris "Les possibles du contemporain/現代アートの可能性",03/2018より。 

ランドアートの歴史的な足取りにも見られるように、今日自然の中で、あるいは自然と共に行うデッサンには2つの姿勢が見られる。
一つ目はシンプルな手法と限られたマテリアルの使用、二つ目はより複雑な技法やメカニックな手法へ結びついたもの
(あるいはその二つの混合)である。(中略)では作品はどのような効果を生み出すのか。
それは我々の視線の別のものに向けさせることだ。習慣から驚嘆へ。生の美しさへの共鳴、それは脆く平凡でありながら、
かけがえのなく驚くべきものなのである。井上織衣の作品の中には、日本文化やおとぎ話、あるいは一般観念によって育ま
れた、このような脆い詩情やそこに混じったユーモアとシュルレアリスティックな次元が見て取れる。 Amelie Adamo
翻訳:Akinori KUMAMOTO(MAISON D'ART Paris スタッフ)






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